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日曜・月曜定休
Closed on Sundays & Mondays

10:30~18:30

112-0002 東京都文京区小石川2-2-13 1F
1F 2-2-13 Koishikawa, Bunkyo-ku,
Tokyo 112-0002 JAPAN

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SALON de L'ALTO vol.3

~ヴィオラ、美と響きの探訪~

2026年5月23日 土曜日 - 6月30日 火曜日
@文京楽器
期間:2026年5月23日(土)~6月30日(火) 
時間:10:30〜18:30
会場:文京楽器ショールーム
   〒112-0002 東京都文京区小石川2-2-13-1F
   Googleマップ 

・特別展示期間中、弾き比べ&プチ・コンサート(準備中)を開催予定しております
・試奏は事前予約制といたします
・試奏室をお一人様最大1時間までご利用いただけます
・展示見学は自由にご覧いただけますのでお気軽にお立ち寄りください

SALON de L'ALTO vol.3 ~ヴィオラ、美と響きの探訪〜

サロン・ド・ラルト史上、最大規模。珠玉のヴィオラ&弓が、一堂に集結。
―今こそ、“運命の一本”と出会うとき。

すべてのヴィオラ愛好家へ贈る、ヴィオラのための展示会『SALON de L'ALTO』。

第3回となる今回は、ボディ長42cmの大型ヴィオラから、38cm台のコンパクトなモデルまで、これまで以上に多彩なサイズバリエーションの楽器が一堂に会します。

ヴィオラ選びは、実に奥深いものです。
ボディサイズによる響きの違い、木材の経年変化、音色やレスポンス、演奏時の身体との相性。考慮すべき要素は多岐にわたり、弦楽器の中でも特に“個性との出会い”が重要な楽器といえるでしょう。

ぜひ実際にさまざまなヴィオラを弾き比べながら、あなたの音楽に寄り添う一本を見つけてください。

アンサンブルを支える豊かな中音域、時に朗々と歌い上げるソロ、そしてチェロを思わせる深く芳醇な低音。
ヴィオラだけが持つ奥深い魅力を、実際にその手で、耳で、存分にご体感ください。

 

目次

〈セミ・オールド作品〉
・Viola ニコラ・ヴィヨーム / VUILLAUME, Nicolas Brussels 19th century

〈モダン作品〉
・Viola ジェヌーツィオ・カルレッティ / CARLETTI, Genuzio Pieve Di Cento 1970
・Viola エルミニオ・マラグッティ / MALAGUTTI, Erminio Mantua 1988
・Viola ラヨシュ・コヴァーチュ / KOVACS, Lajos Budapest 1921
・Viola ロドルフォ・パラルピ / PARALUPI, Rodolfo Rome 1949
・Viola イジーノ・スデルチ / SDERCI, Igino Florence 1960
・Viola ジュゼッペ・ステファニーニ / STEFANINI, Giuseppe Brescia 1985
・Viola ラッファエレ・ヴァッカーリ / VACCARI, Raffaele Lentigione 1935

〈コンテンポラリー作品〉
・Viola ロベルト・カヴァニョーリ / CAVAGNOLI, Roberto Cremona 2009
・Viola フィリップ・イーレ / IHLE, Philip London 2025
・Viola トーマス・モイヴィッセン / MEUWISSEN, Thomas Brussels 2024
・Viola 中林 弦 / NAKABAYASHI, Yuzuru Niigata 2024
・Viola ミヒャエル・シュトゥルゼンホフェッカー / STURZENHOFECKER, Michael Stans 2019

〈ヴィオラ弓〉
・Viola bow エティエンヌ・パジョー / PAJEOT, Etienne Mirecourt ca1830
・Viola bow ジャン・ジョゼフ・マルタン / MARTIN, Jean Joseph Mirecourt ca1895
・Viola bow アンドレ・ヴィネロン "fils" / VIGNERON, Andrè fils Paris ca1910
・Viola bow マルコム・テイラー / TAYLOR, Malcolm Barnstaple
・Viola bow クニョ・オーセ SA PRO / C.Hausset SA Pro

<セミ・オールド作品>

ニコラ・ヴィヨーム

Viola 41.0cm(16.1 inch)
Nicolas VUILLAUME
Brussels / Belgium
19th century
鑑定書付属

~気品と力強さを併せ持つ、19世紀フレンチの名品~

19世紀に活躍した名工ニコラ・ヴィヨームによるヴィオラ。
“フランスのストラディヴァリウス”の異名をもつ巨匠ジャン=バティスト・ヴィヨームの弟として知られ、その作品には、フレンチ・スクールらしい洗練された造形美と高い実用性が息づいています。
本作は、41.0cmという演奏性と豊かな音量のバランスに優れたサイズ設計を採用。さらに、横幅にゆとりを持たせた堂々たるボディからは、深みのある中低音と、艶やかで密度感に富んだ響きが生み出されます。
室内楽では温かな支えとしてアンサンブルを包み込み、ソロでは朗々と歌い上げる豊かな表現力を発揮。ヴィオラならではの奥深い音色世界を、存分に味わうことのできる一本です。

<モダン作品>

ジェヌーツィオ・カルレッティ

Viola 42.5cm(16.7 inch)
Genuzio CARLETTI
Pieve di Cento / Italy
1970
製作証明書付属

~大型ヴィオラだけが到達できる、圧巻の響き~

イタリア・ボローニャ派を代表する製作一家、カルレッティ・ファミリーの名工ジェヌーツィオ・カルレッティによる大型ヴィオラ。1949年のクレモナ製作コンクールではヴィオラ部門優勝を果たし、その名声を確立した作家として知られています。

本作は42.5cm(16.7インチ)の堂々たるサイズを誇り、大型ヴィオラならではの豊かな音量感と、深く厚みのある響きを存分に味わうことのできる一本です。低音域の力強さはもちろん、中音域にも密度感と艶があり、アンサンブルの中では圧倒的な存在感を発揮します。

一方で、イタリアン・ヴィオラらしい柔軟な発音と歌心も備えており、重厚さの中にも豊かな表情を感じさせます。大型楽器ならではの魅力を求める奏者に、ぜひ手に取っていただきたい名品です。

エルミニオ・マラグッティ

Viola 41.7cm(16.4 inch)
Erminio MALAGUTTI
Mantua / Italy
1988


~温もりと力強さが共存する、マントヴァの響き~

1988年製、イタリア・マントヴァの製作家エルミニオ・マラグッティによるヴィオラ。マラグッティは、名工ステファノ・スカランペラの弟子として製作を学び、その力強く温かみのある作風を受け継ぎました。1938年にミラノで独立後は、多くの作品がアメリカへ輸出されるなど高い評価を獲得。1976年にはバニャカヴァッロで第一位を受賞し、同年クレモナではチェロ部門金賞にも輝いた実力派製作家です。

本作は41.7cm(16.4インチ)の大型サイズ。ヴィオラらしい深みある中低音と豊かな音量感を実現。温かく艶のある響きと、柔軟で自然な発音が魅力です。

室内楽ではアンサンブルを包み込むような豊かな支えとなり、ソロでは朗々と歌う表現力を発揮。演奏性と音響的魅力を両立した、実用性に優れたイタリアン・ヴィオラです。

ラヨシュ・コヴァーチュ

Viola 38.7cm(15.2 inch)
Lajos KOVACS
Budapest / Hungary
1921


~小型ヴィオラの概念を覆す、凝縮された響き~

1921年製、ハンガリー・ブダペストの製作家ラヨシュ・コヴァーチュによるヴィオラ。東欧圏ならではの端正なクラフトマンシップ を感じさせる一本で、小型ヴィオラならではの高い演奏性と、豊かな音楽性を兼ね備えています。
本作は38.7cm(15.2インチ)というコンパクトなサイズを採用しており、身体への負担が少なく、手の小さな奏者にも扱いやすい設計が魅力。それでいて、サイズからは想像できないほど充実した中音域と、明瞭で反応の良い発音を備えています。
軽やかでしなやかな響きは、室内楽やバロック作品との相性も良く、繊細なニュアンス表現にも優れています。また、小型ヴィオラ特有の機動性の高さにより、自由度の高い演奏感覚を味わえる点も大きな魅力。ヴィオラ選びの新たな可能性を感じさせてくれる、個性豊かな一本です。

ロドルフォ・パラルピ

Viola 41.5cm(16.3 inch)
Rodolfo PARALUPI
Rome / Italy
1949
鑑定書付属

~クラシック・ギターの名工ロドルフォ・パラルピが製作した、貴重なイタリアン・ヴィオラ~

ローマで活躍したロドルフォ・パラルピは、優れたギター職人でもあり、1949年にクレモナで開催されたコンクールで金メダルを獲得するほどの腕前でした。そのため、ヴァイオリン属の製作数は限定的です。
この1949年にローマで製作されたヴィオラは大変貴重なピースで、一般的なヴァイオリン職人では思い付かないような、ユニークなフォルムで製作されています。それはむしろ「演奏性と音響の両立」という全ての楽器に課せられた命題を純粋に紐解こうした結果なのです。
弾きやすいサイズでありながら、ヴィオラらしく歌い上げることのできる、プロ奏者にもおすすめできる、貴重なイタリアン・ヴィオラです。

イジーノ・スデルチ

Viola 40.5cm(16inch)
Iginio SDERCI
Florense / Italy
1960
鑑定書付属

~芸術の都フィレンツェの名工、精緻と気品の極み~

イジーノ・スデルチは、20世紀を代表するイタリアのヴァイオリン製作家の一人。幼少期から音楽と美術に親しみ、シエナで彫刻を学んだ後、家具職人として木工技術を磨きました。

1917年に、ミラノの巨匠作家レアンドロ・ビジャッキと出会い、助手として採用され技術を磨き、1926年にフィレンツェに工房を独立。カミッリ、グァルネリ、ストラディヴァリなどオールドイタリアンの名器をモデルに700挺以上を製作しました。

本作品は、スデルチの美的センスが存分にあふれる素晴らしい個体です。上質な木材と琥珀色のニスを用い、精緻で気品ある音色が魅力。弾きやすいサイズで、軽快な演奏を可能にするコンサートヴィオラです。

ジュゼッペ・ステファニーニ

Viola 42.1cm(16.5 inch)
Giuseppe STEFANINI
Brescia / Italy
1985
鑑定書付属

~確かな存在感を放つ、モダン・イタリアンの秀作~

1985年製、イタリア・ブレシアの製作家ジュゼッペ・ステファニーニによるヴィオラ。ステファニーニは1940年から1945年にかけて、ルーゴ・ディ・ロマーニャにてL.ヴィストリ、P.ボルギのもとで製作を学び、1957年よりブレシアで本格的に活動を開始しました。ローマ、アンコーナ、ペッリ、さらにはクレモナなど、各地の製作コンクールで受賞歴を持つ実力派として知られています。

本作は42.1cm(16.5インチ)の大型モデルで、ヴィオラならではの深みある中低音と豊かな音量感が魅力。重厚な響きを備えながらも発音にはしなやかさがあり、室内楽からオーケストラ、ソロまで幅広い表現に応えてくれます。
また、端正な造形や美しい仕上げからは、彼ならではの個性的な様式美が感じられます。後年、自ら調合した高品質なオイルニスを用いたことで知られるステファニーニ。その成熟した製作理念が息づく、現代イタリア製ヴィオラの秀作です。

ラッファエレ・ヴァッカーリ

Viola 41.0cm(16.1 inch)
Raffaele VACCARI
Lentigione / Italy
1935
鑑定書付属

~名工ズガラボットの系譜を受け継ぐ、気品ある響き~

1935年製、イタリアの製作家ラッファエレ・ヴァッカーリによるヴィオラ。ヴァッカーリは、パルマを代表する名工ガエターノ&ピエトロ・ズガラボット父子のもとで製作を学び、その様式には師の影響が色濃く反映されています。ラベルにもズガラボットの意匠を再現するなど、深い敬意と継承の意識が随所に感じられる作家です。

本作は、演奏性と音量のバランスに優れる41.0cm(16.1インチ)サイズを採用。日本人奏者にとっても扱いやすく、無理のない構えの中で豊かなヴィオラ・サウンドを引き出すことができます。

イタリアン・ヴィオラらしい艶やかな中音域と、切れ味よい発音が魅力で、室内楽からソロまで幅広い表現に応える一本。気品ある響きと高い実用性を兼ね備えた、魅力あふれる作品です。

<コンテンポラリー作品>

ロベルト・カヴァニョーリ

Viola 40.6cm(16 inch)
Roberto CAVAGNOLI
Cremona / Italy
2009


~日本人が一番弾きやすい16インチ、オールマイティな新作ヴィオラ~

ロベルト・カヴァニョーリは2004年のアメリカVSA国際製作コンクールにおいて銀賞、2006年にはクレモナ・トリエンナーレにて第3位を受賞するなど、優秀な成績をもつ新作作家です。クレモナ製作学校の伝統に忠実な正統派スタイルを採用。サイズも多くの日本人にとって弾きやすく、かつビオラらしい音量も備えたバランスの良い作品です。

フィリップ・イーレ

Viola 41.1cm(16.1 inch
Philip IHLE "Gasparo da Salo model"
London / England
2025
製作証明書付属

~力強さと豊かな響きを自在に操る一挺~

オールド・イタリアンの名器が備える芸術性と響きを現代に再現する“スーパーモダン”。その第一人者として知られる、イギリスの現代製作家フィリップ・イーレ氏によるヴィオラ。
イーレ氏は2018年、アメリカ・クリーブランドで開催されたVSA国際ヴァイオリン製作コンクールにおいてゴールドメダルを受賞。さらに同時開催の「21st Century Violins Search」においても最優秀の2挺に選出されるという、異例ともいえる快挙を成し遂げました。
ロンドンの名門ディーラー、フロリアン・レオンハルト工房にて名器レプリカ製作に携わり、その卓越した完成度で国際的評価を確立。2013年にロンドンで独立し、自身の工房を設立しました。本作は、ベルリン・フィル首席奏者アミハイ・グロスが使用するガスパロ・ダ・サロのヴィオラをもとにしたモデルで、ブレシア派特有の力強く豊かな響きを現代に体現した名品です。

トーマス・モイヴィッセン

Viola 41.5cm(16 inch)
Thomas MEUWISSEN "Brothers Amati model"
Brussels / Belgium
2024
製作証明書付属

~音楽院が認めた、新時代のマスターメイド~

トーマス・モイヴィッセンは、数々の国際ヴァイオリン製作コンクールで受賞歴を持つ、ベルギーの新進気鋭の現代製作家。その高い技術と音響設計は世界的にも高く評価されており、ベルギー王立音楽院、アムステルダム音楽院、さらにはノルウェー・デクストラ・ムジカ財団など、欧州を代表する音楽機関にも作品が収蔵されています。
本作は、アマティ・モデルを基盤としながら、モイヴィッセン独自の音響コンセプトを落とし込んだ意欲作。透明感のある響きと豊かな倍音、しなやかな発音が高次元で融合し、現代楽器ならではの高い操作性も実現しています。
さらに本作品は、完成直後の状態ではなく、ベルギーのオーケストラ奏者による弾き込みを経たうえで最終調整が施された特別な一本。実際の演奏現場で響きを磨き上げるという、製作家の徹底したこだわりが込められています。現代製作の最前線を体感できる、極めて完成度の高いヴィオラです。

中林 弦(ナカバヤシ・ユヅル)

Viola 41.5cm(16 inch)
Yuzuru NAKABAYASHI
Niigata / Japan
2024
2024年 クレモナ国際ヴァイオリン製作コンクール受賞作品
製作証明書付属


~クレモナ国際製作コンクールの受賞作品がここに。若き匠の傑作ヴィオラ~

中林弦さんはイタリア・クレモナでヴァイオリン製作を学び、現在は新潟県に工房を構える現代日本人作家。2024年、ヴァイオリン製作の聖地クレモナで開催された国際製作コンクール(通称、トリエンナーレ)において、見事ヴィオラ部門で特別賞を受賞されました。
その貴重な受賞作品を、このたび中林さんより直接オファーをいただき、弊社にて店頭販売中です。細部まで一切の隙を感じさせない仕事ぶりに、唯々見とれてしまうほどの美しさ。サイズもよく、迫力のある音量と弾きこなしやすいサイズ感のバランスが絶妙な傑作です。ぜひ、世界に一つだけのこのヴィオラを、お手に取ってお試しください。

ミヒャエル・シュトゥルゼンホフェッカー

Viola 40.3cm(16 inch)
Michael STÜRZENHOFECKER "Guadagnini model"
Stans / Switzerland
2019


~貴重なグァダニーニモデルの、演奏家垂涎のスーパーモダン・ヴィオラ~

M.シュトゥルゼンホフェッカーは、ノルウェー音楽財団にも彼の作品が貸与楽器として収蔵されるなど、プロ・ユースに耐えうる新作としてヨーロッパでは知られています。特にヴィオラやチェロなどの中・大型楽器においては評価が高く、世界のプロ演奏家たちに愛されています。本作品はグァダニーニモデルを採用。幅広のボディ中央部(C部)により、大らかで倍音豊かな音色を実現しています。

<ヴィオラ弓>

エティエンヌ・パジョー

Viola bow
Etienne PAJEOT
Mirecourt / France
ca1830
鑑定書付属

~ヴィオラの声を、より深く、より雄弁に。名工パジョーの逸品~

ミルクールを代表する弓製作家エティエンヌ・パジョーは、短い生涯ながらも数多くの高品質な楽弓を残した名工として知られています。素材研究にも熱心で、金属部品には当時新素材として注目されていた洋銀(ニッケルシルバー)を採用するなど、革新的な試みを積極的に取り入れていました。また、スティック材にもペルナンブコに加え、アムレットやアイアンウッドなど多様な木材を使い分けるなど、その探究心は製作の随所に表れています。

本作は、パジョー作品の中でも特に評価の高いペルナンブコ材を使用したヴィオラ弓。重厚感のある響きと、しなやかな操作性を兼ね備え、ヴィオラ特有の豊かな中低音を余すことなく引き出します。深みある音色と確かな存在感を求める奏者にふさわしい、名工の逸品です。

ジャン・ジョゼフ・マルタン

Viola bow
Jean Joseph MARTIN
Mirecourt / France
ca1895
鑑定書付属

~気品と温かみを兼ね備えた、マルタンの名弓~

19世紀フランス弓製作を代表する名工、ジャン=ジョセフ・マルタンによるヴィオラ弓。1837年ミルクール生まれのマルタンは、幼くして父を亡くし、家計を支えるため早くから弓製作の道へ入りました。21歳の時には、ジャン=バティスト・ヴィヨーム工房で働くため、資金も乏しい中、約230マイルもの道のりを徒歩でパリまで向かったという逸話でも知られています。

ヴィヨーム工房では卓越した技術を発揮し、同工房を代表する高品質な弓製作に大きく貢献。その後ミルクールで自身の工房を開き、多くの職人を育成しました。門下にはジョセフ・アルチュール・ヴィネロンなど後世の名工も名を連ねています。

本作は1895年頃に製作された、フレンチボウ黄金期を象徴する一本。しなやかさと芯の強さを兼ね備えたスティックは、ヴィオラ特有の深みある響きを豊かに引き出し、重厚さの中にも洗練された気品を感じさせます。優れた操作性と豊かな歌心を備えた、名工マルタンの真価を味わえる逸品です。

アンドレ・ヴィネロン(ヴィニュロン)

Viola bow
André VIGNERON "fils"
Paris / France
1910
鑑定書付属

~しなやかに歌い、深く支える。ヴィニュロンの名弓~

20世紀初頭のフランス弓製作を代表する名工、アンドレ・ヴィネロン(ヴィニュロン)によるヴィオラ弓。パリを拠点に活躍したヴィネロンは、優れた操作性と洗練された音色表現を兼ね備えた弓製作家として高く評価されており、その作品は現在でも多くの演奏家に愛されています。

本作は1910年頃に製作された、黄金期を象徴する一本。しなりとコシのバランスがとれたスティックと絶妙な重量バランスにより、ヴィオラ特有の豊かな中低音を自然に引き出しながら、繊細なニュアンス表現にも優れています。

発音には柔軟性と芯の強さがあり、室内楽では豊かな響きでアンサンブルを支え、ソロでは伸びやかで気品ある音色を生み出します。フランス弓ならではの洗練された美学を体現した、ヴィオラ奏者注目の名弓です。

マルコム・テイラー

Viola bow
Malcom TAYLOR
Barnstaple / England
after 1973


~ヒル工房の伝統を受け継ぐ、現代イングリッシュボウの秀作~

マルコム・テイラー(1933-2012)は、20世紀後半から現代にかけて高い評価を受けるイギリスの弓製作家。名門W.E.ヒル&サンズ工房に1949年から在籍し、1962年にはワークショップ・マネージャーを務めるなど、英国弓製作の中核を担った存在として知られています。その後、1973年にイングランド南西部バーンスタプルに自身の工房を構え、独立後も数多くの優れた弓を製作しました。

テイラーの弓は、ヒル工房伝統の堅牢さと洗練された操作性を兼ね備えており、世界中の演奏家やコレクターから高く評価されています。本作もまた、しなやかなスティックワークと優れたバランス感覚により、ヴィオラ特有の豊かな中低音を自然に引き出しながら、安定した発音と高い表現力を実現。

重厚な響きと繊細なニュアンスを両立したその音色は、室内楽からオーケストラ、ソロまで幅広い場面で真価を発揮する、現代イングリッシュボウの逸品です。

クニョ・オーセ SA PRO

Viola bow
Cuniot Hausset SA PRO
Gokayama /Japan


~プロ演奏家も認める、世界のプレイング・ボウから~

クニョ・オーセは、アルシェの弓づくりのすべてを注ぎ込んだ最高峰シリーズ。おかげさまで国内外のソリスト、プロ・オーケストラ奏者の方々にもご愛用頂いております。プレイヤーの意の
ままに、あらゆる演奏表現を可能にする、現代の名弓を目指して製作しています。
「SA Pro」は20世紀の名工、ユージン・サルトリーの黄金期モデルを採用。流麗で美しいフォルムを引き立てる最高級オールド・ペルナンブコの杢目と、貝細工など細部にもこだわり抜いた
逸品。羽のように軽やかで、透き通るような音色が魅力です。

本作品は、弓製作者・久泉清之氏のコレクションより出展している厳選品。ダークブラウン色のペルナンブコ材が生み出す、甘くとろけるような音色はヴィオラの魅力を最大限に引き出してくれます。

お問合せ・ご予約

株式会社 文京楽器
東京都文京区小石川2-2-13 ザ・パークハウス小石川後楽園1F
TEL 03-5803-6969
火〜土 10:30~18:30
定休日:日・月