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Closed on Sundays & Mondays

10:30~18:30

112-0002 東京都文京区小石川2-2-13 1F
1F 2-2-13 Koishikawa, Bunkyo-ku,
Tokyo 112-0002 JAPAN

後楽園駅
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SALON de L'ALTO vol.2

続・ヴィオラの多様な世界

2025年2月8日 土曜日 - 3月8日 土曜日
@文京楽器
期間:2025年2月8日(土)~3月8日(土) 
時間:10:30〜18:30
会場:文京楽器ショールーム
   〒112-0002 東京都文京区小石川2-2-13-1F
   Googleマップ 

・特別展示期間中、弾き比べ&プチ・コンサートを開催予定しております
・試奏は事前予約制といたします
・試奏室をお一人様最大1時間までご利用いただけます
・展示見学は自由にご覧いただけますのでお気軽にお立ち寄りください

SALON de L'ALTO vol.2 ~続・ヴィオラの多様な世界〜

文京楽器の企画展「サロン・ド・ シリーズ」は、毎回テーマに沿った楽器・弓を取り揃え、その魅力を身近に楽しんでいただける “小さな展示会” 。

ご好評をいただきましたヴィオラ展「SALON de L'ALTO ~ヴィオラの多様な世界~」の続編を開催いたします。

ヴィオラはサイズやアーチ(隆起)の高さ、年代など、それぞれに音色や弾き心地の選択肢がさまざまな、多様性のある弦楽器です。それゆえに、ヴィオラ奏者にとって、自分にピッタリの楽器に出会った時の感動は、きっと大きいものだと思います。

オールドからコンテンポラリー(新作)まで幅広いジャンルの作品、そしてヴィオラ弓も多数ご用意。自分に合った理想のヴィオラを探してみませんか。

さまざまなヴィオラが一堂に会する貴重な機会です。ぜひご来場くださいませ!


今こそ手に入れたい、おすすめヴィオラ&弓が勢ぞろい

ヴィオラ選びは奥深く、ボディサイズ、木材の経年変化、個々の音色や演奏性のイメージなど、考慮すべき要素は多岐にわたります。弦楽器の中でも、選択肢が最も多いと言えるでしょう。

特に近年注目されているのが、ヨーロッパを中心に人気が高まっているコンテンポラリー(新作)ヴィオラです。オールド・ヴィオラやモダン・ヴィオラの持つ味わい深い響きも魅力的ですが、優れた新作ヴィオラはプロ演奏家にも使用される機会が増えており、その品質の高さが証明されています。

今回はヴィオラの真骨頂ともいえるサウンドを備えたオールド作品から、音量と音色のバランスに優れたモダン作品、そして実用性の高いコンテンポラリー作品まで、コストパフォーマンスの高いアイテムを厳選して取り揃えました。

多様な選択肢があるからこそ、あなたにとって最高のヴィオラを、予算内で見つけることができるチャンスが広がっています。ぜひ様々なヴィオラを試奏して、あなたの音楽に寄り添う一本を見つけてください。

<オールド作品>

メダール・ファミリー

Viola 40.5cm(16 inch)
MEDARD Family
Nancy, Paris / France
ca 1650
鑑定書付属

~歴史的にも大変貴重な、オールド・フレンチ・ヴィオラ~
今もなお、その歴史に謎が多いフランス最古のヴァイオリン製作一家、メダール家の作品。17世紀中頃において、クレモナ派と双璧の人気を博したブレッシア派の作風にインスパイアされたと思われる、大変めずらしいヴィオラです。
ふくよかなアーチを備えつつも、ボディサイズがコンパクトなため、ヴァイオリンからの持ちかえや、女性の方にもおすすめです。実際にこの楽器は、海外の女性ヴィオリストに使用されておりました。350年以上の年数を経た、オールドならではの味わい深い円熟の響きを備えています。
オールド作品ながらも、価格が1000万円未満で手に入る点も、優れた魅力の一つです。

エティエンヌ・パジョー

Viola bow 70.9g
Etienne PAJEOT
Mirecourt / France
ca 1840
鑑定書付属

~ヴィオリストが弓に求める、理想形のひとつ。重厚な響きの名弓~
ミルクールの弓製作者エティエンヌ・パジョーは短命でしたが、生涯においてハイクオリティな楽弓を数多く製作したことで知られています。パジョーは弓にもちいる素材の研究に熱心だったようで、金属部品には当時の新素材として注目を浴びていた洋銀(ニッケルシルバー)を用いたり、スティックに用いる素材もペルナンブコだけでなく、アムレットやアイアンウッドなど様々な種類の木材を使い分けていました。
実際に、このヴィオラ弓はアムレット材をスティックに用いております。アムレット材の弓は、独特の重厚感のある響きを引き出すため、ヴィオラやチェロとの相性が良く、あえてアムレット弓を選ぶ演奏家も世界中に多くいます。しかしながら、価格はペルナンブコ材を用いた作品の約半分程度で手に入るため、実をとるプレイヤーにとっては非常に魅力的な弓です。

<モダン作品>

ジュゼッペ・タラスコーニ ワークショップ

Viola 40.9cm (16 inch)
Giuseppe TARASCONI workshop
Milan / Italy
ca 1900
鑑定書付属

~コンサートホールの広い空間でも、音の通りが良い、実力派モダン・ヴィオラ~
ジュゼッペ・タラスコーニのワークショップ(工房)作品のため、すべて本人作の楽器よりリーズナブルに手に入る作品です。コンテンポラリー(新作)ヴィオラと価格を比較してみてもほぼ同程度ながら、100年以上の経年数によりエイジドされた響きが楽しめます。昨今、価格高騰が著しいモダン・イタリアン作品ですが、稀に出てくるこうしたワークショップ作品を選択肢に取り入れることで、楽器としての実用性の高い作品に出合える確立が高まります。
また、ワークショップ作品ながらも、きちんと海外の楽器鑑定家の証明書が付属していることも、ポイントの高い部分です。

フランコ・アルバネッリ

Viola 41.6cm(16.5 inch)
Franco ALBANELLI
Bologna / Italy
1980

~ボローニャ派の伝統を継承する、堂々たる響きのヴィオラ~
フランコ・アルバネッリ(1933-2007)は、ボローニャ派の名工ガエタノ・ポラストリの弟子です。師匠の技を良く受け継ぎ、精緻かつ堂々とした作品を残しました。初期の作品は師匠ポラストリのラベルで製作されているものも多いのですが、本作品はアルバネッリ自身のラベルが入った黄金期の作品。ボディサイズも大きく、ヴィオラらしい深みのある低音と豊かな音量が魅力の個体です。

アンドレ・ヴィネロン(ヴィニュロン)"VIGNERON fils"

Viola bow 72.4 g
Andre VIGNERON "fils" 
Paris / France
ca 1910
鑑定書発行予定

~モダン・フレンチボウの秀才、ヴィネロンの金黒檀弓。機能と美観のマリアージュをあなたに~
アンドレ・ヴィネロン("fils"は、仏語で“子”を意味する)は、20世紀の名弓職人、ジョゼフ・ヴィネロンと共に機能性の高い、良質なプレイング・ボウを作りました。その優れた操作性は活動当時から大きな称賛を得ており、現在も演奏家のあいだで広く愛されています。本作品はある高名な弓鑑定家から特にすばらしい個体であるとお墨付きを得ており、将来的に出版予定の弓専門書籍にも掲載される予定です。

ルイ・モリゾー

Viola bow 69.6g
Louis MORIZOT "frères"
Mirecourt / France
ca 1920
鑑定書発行予定

~師から受け継いだレガシー。ヴィオリストの即戦力となるプレイング・ボウ~
20世紀において最も多くの弓を世に生み出した弓職人のひとり、ルイ・モリゾー。一時期は名工ユージン・サルトリーの共同製作者として活躍したことで当時から名を馳せておりました。その作品はいずれも機能性の追求にフォーカスした「演奏のための弓」であり、現在も世界中の多くのプレイヤーに支持されております。本作品は、ある演奏家が自身の師匠より受け継いだ由緒ただしき弓。弾きやすさと経年による音色の深みの両方を味わえます。

アンドレ・モリゾー ”ルイ・モリゾー フレール”

Viola bow 70.0g
André MORIZOT "Louis Morizot frères"
Mirecourt / France
ca 1950
鑑定書付属

~もっとも愛好家の多いモダン・フレンチボウの代表格。モリゾー・フレールの秀作~
モリゾー・フレール(“frères”は仏語で“兄弟”を意味する)は、1920年頃から父ルイ・モリゾーと共に働きだした、4人の息子たちのことです。彼らは安定した品質の弓を大量生産を、分業化により実現しました。いずれの作品も、父譲りの機能性の良さを受け継いでおり、現在もっともプレイヤーに愛用されているモダン・フレンチボウの銘柄の一つです。本作品は材料の質もよく、音色の良さにも長けております。

<コンテンポラリー作品>

ロベルト・カヴァニョーリ

Viola 40.6cm(16 inch)
Roberto CAVAGNOLI
Cremona / Italy
2009

~日本人が一番弾きやすい16インチ、オールマイティな新作ヴィオラ~
ロベルト・カヴァニョーリは2004年のアメリカVSA国際製作コンクールにおいて銀賞、2006年にはクレモナ・トリエンナーレにて第3位を受賞するなど、優秀な成績をもつ新作作家です。クレモナ製作学校の伝統に忠実な正統派スタイルを採用。サイズも多くの日本人にとって弾きやすく、かつビオラらしい音量も備えたバランスの良い作品です。本作品は、国内オーナーからの委託販売品のため、最新相場よりもリーズナブルな価格でご案内しております。

中林 弦(ナカバヤシ・ユズル)

Viola 41.5cm(16 inch)
Yuzuru NAKABAYASHI
Niigata / Japan
2024
2024年 クレモナ国際ヴァイオリン製作コンクール受賞作品
製作証明書付属



~クレモナ国際製作コンクールの受賞作品がここに!若き日本の匠の傑作ヴィオラ~
中林弦さんはイタリア・クレモナでヴァイオリン製作を学び、現在は新潟県に工房を構える現代日本人作家。2024年、ヴァイオリン製作の聖地クレモナで開催された国際製作コンクール(通称、トリエンナーレ)において、見事ヴィオラ部門で特別賞を受賞されました。
その貴重な受賞作品を、このたび中林さんより直接オファーをいただき、弊社にて店頭販売中です。細部まで一切の隙を感じさせない仕事ぶりに、唯々見とれてしまうほどの美しさ。サイズもよく、迫力のある音量と弾きこなしやすいサイズ感のバランスが絶妙な傑作です。ぜひ、世界に一つだけのこのヴィオラを、お手に取ってお試しください。

阪本 博明(サカモト・ヒロアキ)

Viola 41.2cm(16 inch)
Hiroaki SAKAMOTO
Cremona / Italy
2024
製作証明書付属

~ヴィオラの美味しい要素をバランスよく兼ね備えた、新作日本人作品~
阪本博明さんは、クレモナで30年以上のキャリアをもつベテラン日本人製作者です。現在、日本とクレモナを行き来しながら活躍されております。プレイヤーにとって弾きやすく、喜ばれる楽器製作をモットーとしている阪本さん。その言葉通り、ヴィオラらしい豊潤な響きと発音の歯切れの良さ、十分な音量の三拍子がそろった、大変弾きやすい作品です。趣味でヴィオラ演奏を楽しんでおられる方や、使いやすいセカンド楽器をお探しのかたに特におすすめいたします。

堤 一朗(ツツミ・イチロウ)

Viola bow 69.3 g
Ichiro TSUTSUMI
Cremona / Italy
2023
製作証明書付属

~楽器と弓の製作を手掛ける二刀流マエストロ。材料から仕上げまでこだわり抜いた逸品~
堤一朗さんはクレモナで25年以上のヴァイオリン製作家としてのキャリアに加えて、弓製作家としても活躍しているベテランの日本人作家です。クレモナで唯一の弓製作者、故ジョヴァンニ・ルッキ氏の遺志を受け継ぎ、ルッキ・クレモナ工房のディレクターおよび工房長、弦楽器製作・楽弓製作学校アカデミア・クレモネンシスの弓製作プロフェッショナルコース教授として、後進の育成にも取り組んでおられます。このヴィオラ弓は、堤さんが吟味したコシのしっかりとしたペルナンブコ材で作られており、弓毛にはルッキ工房こだわりのオーガニック馬毛『ルッキ・スペシャル』を使用しています。弾いた瞬間から、レスポンスの速さ、音の粒立ちにハッとする、駿馬のようなコンテンポラリー・ボウです。

大瀬 国隆(オオセ・クニタカ)

Viola bow 69.0 g
Kunitaka OHSE
Gokayama / Japan
2024
製作証明書付属

~五箇山から世界へ、響きを紡ぐ。アルシェが誇る、金メダリスト弓職人の匠の技~
弓職人・大瀬国隆の工房は、世界遺産の合掌造りで有名な富山県五箇山にあります。豊かな自然に囲まれた環境で、一本一本、ペルナンブコ材の声を聴くような真摯な姿勢で弓作りに打ち込んでいます。名工トルテ、ぺカットの両方の作風にインスパイアされた大瀬の弓は、国内外のトップ・プレイヤーにもご使用いただいております。KUNITAKA OHSEの刻印が押されている大瀬の弓は、通常はヴァイオリン、チェロ用のみの製作ですが、今回は特別に極上のペルナンブコ材を用いてヴィオラ弓を製作。宝石のようにかがやく素材が生み出す、豊潤な倍音を含んだ響きと、切れ味の良い発音を、ぜひお試しください。

お問合せ・ご予約

株式会社 文京楽器
東京都文京区小石川2-2-13 ザ・パークハウス小石川後楽園1F
TEL 03-5803-6969
火〜土 10:30~18:30
定休日:日・月