弦楽器メルマガ
BG Newsletters 配信中!
BG Newsletters に登録する登録する

日曜・月曜定休
Closed on Sundays & Mondays

10:30~18:30

112-0002 東京都文京区小石川2-2-13 1F
1F 2-2-13 Koishikawa, Bunkyo-ku,
Tokyo 112-0002 JAPAN

後楽園駅
丸の内線【4b出口】 南北線【8番出口】
KORAKUEN Station (M22, N11)
春日駅 三田線・大江戸線【6番出口】
KASUGA Station (E07)

一流演奏家が認める 文京楽器・最高品質の毛替え

こんにちは。工房長の岡本智司郎です!
平素より文京楽器の技術サービスをご利用いただきありがとうございます。

さて、皆さんが弦楽器専門店に来店される理由で最も頻度が高いのは、試奏や小物の購入よりむしろ弓の「毛替え」ではないでしょうか。弦楽器を演奏するのに弓は必要ですが、その弓を常に良い状態で使うには定期的な「毛替え」が不可欠です。

ここでは、皆さんの「毛替え」に関する素朴な疑問に答えつつ、文京楽器・最高品質の毛替えについても詳しくお伝えしていきます。

1.毛替えのタイミングはいつ?

毛替えの目安

弓毛のひっかかりが弱くなり、松脂の乗りが悪くなったと感じたら、毛替えのサインです。馬毛の表面には、人毛と同じようにキューティクルがあり、キューティクルに松脂の粒子が引っかかり保持されることで、グリップ感が生まれています。一定期間演奏すると、弓毛のキューティクルがはがれてしまい、見た目ではわからなくてもグリップ感が低下してしまうのです。

健康な馬毛には柔軟性があり、ある程度引っ張っても伸びて簡単に切れることはありません。これに対して、過酷な環境に晒されたり、古くなって劣化した馬毛は、切れやすくなってしまいます。

また、弓毛は湿度で長さが変わります。10%の湿度変化で、毛の長さが約1ミリ程度伸び縮みするのです。毛の長さが適正でないと、フロッグの位置が変わってバランスが悪くなったり、毛が短いと張力でスティックを痛めます。

こんな症状があったら毛替えを検討しましょう

具体的には以下のような症状があったら、毛替えを検討してみてください。

・松脂の乗りが悪くなり、松脂を塗っても弓の適切なグリップ感が得られなくなった
・毛がプツプツ切れて、毛の量が目に見えて減ってきた
・毛が伸びてしまい、毛を張ると、手革とフロッグの隙間が、必要以上空いてしまう
・毛が短くなり、演奏後に毛を緩めても緩みきらず、毛が張った状態のままとなってしまう
・毛が目に見えて汚れている(特にフロッグのリング部分)
・前回の毛替えから、一年以上経過している

毛替えの頻度

私どものこれまでの経験から、毛替え頻度の目安は以下の通りです。毛の状態を自分で見極めて毛替えをすることが難しい場合は、頻度を決めての毛替えをおすすめいたします。計画的に毛替えすることで、いつも良い状態で演奏や練習に臨めると思います。

・専門家:年3〜4回以上
・アマチュア:年1〜2回以上

2.一流演奏家が認める、文京楽器・最高品質の毛替え

文京楽器の毛替えとは?

70年以上の歴史を誇る文京楽器の工房では、一年で平均1000件以上の毛替えを行っています。こうした長い歴史のなかで、トゥルト、ペカット、サルトリーといったフレンチの名弓はもちろんのこと、ありとあらゆるタイプの弓に毛替えを施し、技術と実績を積み上げてまいりました。

さらには、弊社の製作部門で弓の国産メーカー・株式会社アルシェと綿密に連携しつつ、ノウハウの交流を行い、技術革新にも務めています。

文京楽器の毛替えは、こうして培ったノウハウを受け継いだ熟達の職人が、細心の気配りを払って作業します。ひとつひとつの工程に規準を設け、プレイヤーの音量・音色・演奏性のご希望を伺いながら、毛の質・量・張り方を調整することで、イメージ通りの弾き心地を実現しています。

良質な馬毛を厳選して使用

弓に使用されているのは、馬のしっぽの毛です。弓毛になるには、十分な長さと適度なコシと引っ掛かりが必要で、一本のヴァイオリンの弓に、通常160から180本程度の馬毛が必要とされます。

文京楽器は、主に海外の専門サプライヤーと直接取引して、イタリア、シベリア、カナダ、モンゴル等の産地から、美しく健康的な馬毛を仕入れています。馬毛は天然素材のため、品質管理が重要で、適正なプロセスで処理された馬毛を選ぶことも重要なポイントです。

弓毛は馬の産地によって、毛の太さや質に違いがあります。ひっかっかりが欲しい人には太めの毛を、なめらかさが欲しい人には細め毛をおすすめしています。さらに上質の毛替えでは、毛を一本一本選定して、縮れた毛や弱い毛を省きます。

理想の仕上がり

毛替えの理想的な仕上がりとは、毛を張ったときに弓毛が一本のキレイなリボン状になり、適正かつ均等な張りが得られることです。毛の引っかかりやコシの具合については、プレイヤーの好みや用途によって調整する必要があります。一般的にソリストは、引っかかりがよくコシの強い毛を好みます。一方、オーケストラ・プレーヤーは、周りとの音色の調和や、繊細な表現を求められるため、しなやかな演奏感を得られる、細めで滑らかな毛を好みます。もちろん、運弓の方法など、演奏スタイルによっても好みは異なってきます。

文京楽器では、弓の弾きごこちや演奏して得られる音質・音量が、プレイヤーの理想に近づくよう、最適な馬毛を選ぶだけでなく、量やバランスなど張り方も調整します。さらには、それにぴったりの松脂の組み合わせも提案します。

推薦の言葉

文京楽器が提供する最高品質の毛替えは、国内の一流演奏家からも支持を頂いております。
推薦の言葉を一部ご紹介いたします。
現在ページ準備中です。

3.文京楽器の毛替えメニュー

◆シングル・オリジン (Single Origin Bow Hair)

海外の専門サプライヤーと直接仕入れた、イタリア、シベリア、カナダ、モンゴル等の産地(オリジン)から、美しく健康的な馬毛を仕入れており、弓毛の産地と選別方法によって、5種類の毛替えをご用意しています。それぞれ個性的な特徴を持つ、馬毛の弾きごこちをご堪能ください。
 

モンゴル (Mongolian hair):

モンゴル産白馬の馬毛を使用します。なめらかさと引っかかりのバランスのとれたベーシックな毛質で、コストパフォーマンスも良く、初心者から上級者の方まで広くご使用いただけます。

<特徴>
音量:★★★☆☆
音質:★★☆☆☆
耐久性:★★★★☆
 
 ヴァイオリン・ヴィオラ ¥6,600(税込)
 チェロ ¥7,700(税込)
 コントラバス ¥8,800(税込)

カナダ (Canadian hair):


カナダ産白馬の馬毛を使用します。コシのあるパワフルな音量と、モンゴル産よりも繊細な音色が特徴です。ヴァイオリンはもちろんのこと、チェロなど低音楽器にもおすすめです。

<特徴>
音量:★★★★☆
音質:★★★☆☆
耐久性:★★★★☆

 ヴァイオリン・ヴィオラ ¥7,700(税込)
 チェロ ¥8,800(税込)
 コントラバス ¥11,000(税込)

カナダ上質 (Selected Canadian hair):


最高級のカナダ産白馬の馬毛を、職人が一本一本丁寧に選別して使用します。毛質の整ったものだけを使用しますので、雑音が少なく、上品でクリアな音色を得ることができます。弾きごこちはなめらかで、ヴァイオリンの美しい高音との相性は抜群です。

<特徴>
音量:★★★☆☆
音質:★★★★☆
耐久性:★★★★☆

 ヴァイオリン・ヴィオラ ¥8,800(税込)
 チェロ ¥9,900(税込)
 コントラバス ¥13,200(税込)

シベリア上質 (High grade Siberian hair):


シベリア産白馬の馬毛です。寒冷な土地で育ったシベリア産の馬毛は、カナダ産馬毛よりさらに細くしなやかです。細い毛で丁寧に弦を掴むことができるため、音の立ち上がりを微妙にコントロールすることができます。強い音の立ち上がりを得ることは難しい側面がありますが、大きなダイナミクスを表現することが求められる、室内楽奏者、オーケストラ奏者から高く評価いただいています。

<特徴>
音量:★★★★☆
音質:★★★★★
耐久性:★★★☆☆

 ヴァイオリン・ヴィオラ ¥11,000(税込)
 チェロ ¥13,200(税込)
 コントラバス ¥15,400(税込)

イタリア上質 (High grade Italian hair):

イタリア産白馬の馬毛を使用します。漂白などの化学的な処理は行わず、自然な工程で洗浄しています。そのため、馬毛の持つ本来の強さと柔軟性が得られます。毛の太さは他の産地と比べて、もっとも太いのが特徴です。また、毛の色は真っ白ではなく、全体的に生成りで飴色の毛が混ざっています。馬毛が持つ本来の弾力と引っかかりの良さがしっかりと残っており、超絶技巧の演奏でも毛が切れにくいと言えます。弦に食い込むようなひっかかりの良さと華やかな音色が得られ、ソリストや専門家を目指す学生におすすめです。

<特徴>
音量:★★★★★
音質:★★★★☆
耐久性:★★★★★

 ヴァイオリン・ヴィオラ ¥11,000(税込)
 チェロ ¥13,200(税込)
 コントラバス ¥15,400(税込)

◆カスタム・ブレンディッド・ヘア (Custom blended hair)

カスタム・ブレンディッド・ヘアとは?



奏者の弓毛に対する要求を詳細にヒアリング。イタリア産上質毛やカナダ産上質毛等のシングル・オリジンの弓毛をベースに、黒毛等の異なる特徴を持つ馬毛を適宜ブレンドして、理想の弾き心地を実現いたします。

 
 ヴァイオリン・ヴィオラ ¥13,200(税込)
 チェロ ¥16,500(税込)
 コントラバス ¥18,700(税込)

ペッパー&ソルト (Pepper & Salt)

※カスタム・ブレンディッド・ヘアの例

イタリア産上質毛(白馬)に黒毛をブレンドした、霜降りの馬毛です。切れにくい黒毛をブレンドすることで、強い引っ掛かりと、なめらかな音質を両立させます。それだけでなく、全体の耐久性が改善するメリットもあります。 

白毛と黒毛のブレンド比率を変えることで、様々な要望に答えることができますので、詳しくは技術スタッフまでお尋ね下さい。

文京楽器の毛替え料金表

※価格は税込価格です。
 毛質  ヴァイオリン
ヴィオラ
  チェロ    コントラバス   音量     音質     耐久性 
 モンゴル ¥6,600 ¥7,700 ¥8,800 3 2 4
 カナダ ¥7,700 ¥8,800 ¥11,000 4 3 4
 カナダ上質 ¥8,800 ¥9,900 ¥13,200 3 4 4
 シベリア上質 ¥11,000 ¥13,200 ¥15,400 4 5 3
 イタリア上質 ¥11,000 ¥13,200 ¥15,400 5 4 5
 カスタム・ブレンディッド・ヘア ¥13,200 ¥16,500 ¥18,700  -  -  -

4.ご予約


現在たくさんのお客様より、毛替えのご用命を頂いております。スムーズな引き渡しを実現し、コロナ・ウィルス感染対策に万全を期すべく、事前のご予約をお奨めしております。ご予約で即日対応をリクエストいただきますと、お預かりから1時間でお渡しできます。お電話またはネット予約にてお気軽にお申し付けください。


電話による予約:03-5803-6969

5.文京楽器の毛替え解説動画



株式会社 文京楽器

東京都文京区小石川2-2-13 ザ・パークハウス小石川後楽園1F(Googleマップ
TEL 03-5803-6969
火〜土 10:30~18:30
定休日:日・月