ピエール・アモイヤルの直弟子として薫陶を受け、ルッジェーロ・リッチやフランチェスカッティら巨匠にも師事した、スイス・ローザンヌ在住のソロ・ヴァイオリニスト、マイケル・ズーバー氏のコレクションを特別会場にて一堂に展示します。
ズーバー氏は、名器・名弓の熱心なコレクターとして世界的に有名で、ストラディヴァリウス(1698年製)やG.B.ガダニーニ(1752年製)を所有していました。
ズーバー氏本人も、開催期間にあわせて来日予定です。ヨーロッパのトップ・プレイヤーの審美眼で選りすぐった逸品の数々を是非お確かめください。
期間:2023年7月28日(金)〜29日(土)
時間:10:30〜18:00
会場:SODA PLAZA
〒112-0002 東京都文京区小石川2-3-19
Googleマップ ※文京楽器より徒歩1分
・7月29日(土)は14時・16時に
弾き比べ&ミニコンサートを開催します。
・試奏は事前予約制といたします。
・試奏室をお一人様最大1時間までご利用いただけます。
・展示見学は自由にご覧いただけますのでお気軽にお立ち寄りください
ご挨拶 展示会開催によせて
マイケル・ズーバー氏は心を許せる私の親友であり、尊敬すべき音楽家でコレクターです。ノルウェーの楽器貸与の財団であるDEXTRA MUSICAを創設したチェリストで親友のオイスタイン・ビルケラン氏の紹介で知り合ってから10年近くになります。
専門家の立場から見て、ズーバー・コレクションの特徴は、蒐集の領域が多岐にわたっていることと、一流の演奏家である本人が実際に演奏して気に入ったものだけを蒐集している点にあります。また彼の審美眼・選択眼は、ユーディ・メニューイン、ルッジェーロ・リッチ、ジーノ・フランチェスカッティ、ピエール・アモイヤル氏ら、クラシック音楽の歴史を彩る巨匠との直接の親交によって磨かれたものです。
皆さんご存知の通り、超一級の演奏家の巨匠達はストラディヴァリウスやグァルネリ・デルジェス、トルテ、ぺカットといった名器・名弓を所有・演奏し、その芸術的価値を十二分に堪能していました。事業で成功した家庭に育った神童マイケルは、1698年製ストラディヴァリウスと1753年製グァダニーニを所有して演奏活動をすることになります。
青年時代からマイケルのヴァイオリン・弓にかける情熱は凄まじく、メンターであるフランチェスカッティから愛用していたクーパー・コレクションのヴォワランを譲り受けたほどです。彼と食事をすると、お互い食事をするのも忘れて、いつも巨匠と名器・名弓の話で盛り上がります。彼にとっての経験談は、私にとっては『おとぎ噺』であり興味が尽きません。
これまでの日本で、一人のコレクターが集めた楽器が一堂に展示されたケースは少ないと思います。展示されている楽器・弓は、実際に手に取って演奏することが可能ですので、ヴァイオリンの名器・名弓が誕生したヨーロッパにはこんな『好事家』がいることを、皆さんに実体験を持って、知っていただければ幸いです。
文京楽器・代表取締役社長
堀 酉基(ほり ゆうき)
お問合せ・ご予約
株式会社 文京楽器東京都文京区小石川2-2-13 ザ・パークハウス小石川後楽園1F
TEL
03-5803-6969火〜土 10:30~18:30
定休日:日・月
※2023年7月27日(木)・28日(金)・29日(土)は営業時間を18:00までとさせていただきます。