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ヴァイオリン・フォーラム VOL.3

2022年2月16日 水曜日 -3月15日 火曜日 3月29日 火曜日 まで延長
@ 文京楽器 店舗 & WEBサイト

ご挨拶

体験型ハイブリッド展覧会「ヴァイオリン・フォーラム VOL.3」(期間:2022年2月16日 - 3月15日) を開催します。

第3回のテーマは「弓を究める」です。

弦楽器の音楽表現において、一流奏者は古来より口を揃えて、左手よりむしろ「右手」の重要性を強調しています。皆様のなかにも右手の表現力を如何にして向上するかが、現在の課題という方もいらっしゃるでしょう。

十数年前のことを思い起こしてみると、「弓」はまだまだ楽器の付属品として一般的に考えられていたように思います。予算のほとんどを楽器に充てて、弓はある程度に留め、あとで上手になったら考えようといったケースも多かったのです。

ところが現在は、多くのお客様があらかじめ弓にしっかりとした予算を考慮してくださったり、自分の技術的レベルアップのために、楽器ではなく弓を先ずグレードアップしたいというご相談を受けることが多くなりました。このように最近は以前より弓の"プレゼンス"が高まっているように感じます。


また弓は弾きやすさだけでなく、音にも大きな影響があります。実際の経験として、弓を変えると音が変わるのです。弓の「モデル」「古さ」に加えて、スティックに使われている「材料」も音と密接な関係があるようです。近代弓の発明者である、フランソワ・グザヴィエ・トゥルトは、ブラジル原産のペルナンブコ材の優れた特性にいち早く気づき、スティック材として採用し、優れた作品を残しました。

さらに、使われている馬毛松脂でも弓の弾き心地や音が変わりますね。奏者にとってはとても気になる重要なポイントだと思います。しかし、弓本体と比べて取り上げられる機会が少ないようです。この辺りにも焦点を当てていきます。

今回のヴァイオリン・フォーラムもリアルとオンラインのハイブリッド(文京楽器ショールーム& WEBサイト上)で開催いたします。新型コロナ・オミクロン株の感染拡大も予断を許さない状況です。皆さんがそれぞれに無理のない形で、楽しんでいただければ幸いです。

2022年2月16日
文京楽器・代表取締役社長
堀 酉基(ほり ゆうき)

※ヴァイオリン・フォーラムは、弦楽器にまつわる文化交流の場です。古代ローマの市民広場(フォーラム)にちなんで名付けられました。

"見る・聴く・試す" ハイブリッド展示

I. 第4回あなたが選ぶ『美音』グランプリ!

今回のテーマはもちろん「弓」!
19世紀始めに製作されたトゥルトから、20世紀のバザン、モリゾー、現代弓のアルシェまで音源を比べていただけます。

楽器はモダン・イタリアン・ヴァイオリンの逸品エンリコ・チェルティ(Enrico Ceruti,1840製)、試奏はソリストとしての活躍もめざましい、ヴァイオリニストの佐々木つくしさん(東京藝術大学3年)にお願いしました。収録会場は、室内楽の殿堂「トッパン・ホール」です。国内最高とも言える条件で収録したハイレゾ音源で、ホールの響きとともに弓の違いをご堪能ください。

『美音』グランプリ参加方法

SOUND CLOUD 特設ページにある音源を聞いて、あなたが最も美しい音だと思ったヴァイオリンに投票してください。皆様の投票で、”美音”ヴァイオリンのグランプリを決定します。投票してくださった方には、もれなく冊子『French Masters - フレンチ・ボウの巨匠たち』をプレゼントいたします。

投票受付期間:2022年2月16日(水)〜3月15日(火)

Ⅱ.企画展示『エンサイクロペディア・オブ・フレンチボウ』

弊社のアンティーク・コレクションから、珠玉のフレンチ・ボウ48本を百科事典のように、メーカー別「アルファベット順」に展示します。トゥルト、ぺカット、ヴォワラン、サルトリー、バザン、モリゾなど、皆さんも一度は聞いたことのある名前がきっとあるはずです。そんな身近な感覚から興味を広げて、フレンチ・ボウの造詣を深めよう!というのが今回の企画の主旨です。
①弊社WEBサイト『エンサイクロペディア・オブ・フレンチボウ』特設ページに、精細な写真とともに掲載します。フレンチボウ製作家や各弓の特徴について学べます。
②文京楽器ショールームに掲載されているフレンチボウを展示します。スペースの関係で展示されているのは、48本中30本程度ですが、掲載されている弓はすべて試奏または鑑賞いただけます。(一部演奏不可を除く)
③ご試奏はコロナ対策のため、完全予約制といたします。こちらよりお申し込みください。試奏室のご使用は、お一人様最大1時間・1回3本までといたします。

Ⅲ.あなたの知らない『松脂』の世界

ヴァイオリン演奏に無くてはならないものの一つ「松脂」。
今回、国内で手に入る松脂をできるだけ取り寄せて、みなさまにお試しいただけるよう店舗に試奏コーナーを設けました。ぜひ、お好みに合った松脂を見つけて理想の音色を手に入れてみてください。

特設ページでは、 今回取り寄せた23種の松脂を一つづつ試奏してまとめた「松脂レヴュー」を公開中。
松脂の塗り方・扱い方、選び方も解説しています。



Ⅳ.弓の毛質テイスティング&『カスタム・ブレンディッド・ヘア』特別提供

イタリア、シベリア、カナダ、モンゴルなど、世界の各地から取り寄せた、文京楽器よりすぐりの高品質馬毛を体験いただけます。文京楽器のブランド「アルシェ」弓の同一品番に異なる馬毛を施しました。

さらにサービスを開始したばかりの「カスタム・ブレンディッド・ヘア」の一例もお試しいただけます。「カスタム・ブレンディッド・ヘア」とは、各産地の上質馬毛(シングル・オリジン)をベースに、黒毛など異なる種類の馬毛をプレイヤーの一人一人の好みに合わせて、ブレンドする文京楽器の新しいサービスです。

また期間中に「カスタム・ブレンディッド・ヘア」をご用命いただいた方には、カスタマイズ技術料(2000円)をサービスして特別提供いたします。

Ⅴ.ヴァイオリニスト関 朋岳さんによるオンライン・コンサート!

2022年2月19日(土)19:00-よりYouTubeでライブ配信します。

その他、期間中YouTubeで弓に関するお役立ちコンテンツを発信予定です。

VIOLIN FORUM powered by PYGMALIUS ACADEMIA
ピグマリウス・アカデミアは、創業70年の弦楽器専門店・文京楽器と弦楽器メーカー・アルシェが設立した公益事業法人です。「質の高いオーケストラ教育と楽器をみんなに」をミッションに掲げ、2020年10月に発足いたしました。豊かで持続可能な未来を目指して、音楽分野でSDGsに取り組んでいます。

ご試奏やお問い合わせは、お問い合わせフォームまたはお電話 (03-5803-6969)にて。 

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