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Enrico Ceruti

Violin Maker  1806-1883
CremonaItaly

エンリコ・チェルーティはヴァイオリン製作家として名高い家系に産まれ、父親であるジュゼッペから楽器商売を学んだ。父親の様に、エンリコもコントラバスのプロ奏者であった。

1826年に家を離れた後、1830年にヴァイオリン製作家として登録を受けたが、1840年までに製作された楽器で現存するものはごく僅かである。1840年から1850年の間、エンリコは父親と一緒に働いていた可能性があり、もしそうだとすると、その期間に製作されたジュゼッペの楽器が殆ど見つからないことも説明がつく。

エンリコはヨーロッパ各国で自身の楽器を展示していたが、イタリア国外ではあまり評価されなかった様である。当時フランスやイギリスで人気を博したストラディヴァリガルネリ・デルジェスのコピー楽器に対して興味を示さず、オリジナルモデルで製作したことが一つの要因であると考えられる。

彼の楽器モデルは、祖父の代からの名残であるベルゴンツィ・スタイルの影響を受けている。そして1883年に亡くなるまで金銭的に恵まれることは無かった。また、彼はオールド楽器のディーラーとしても活動し、当時タリシオやヴィヨームらと取引を持っていた。