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今、予算500万円以内で手に入れるべき、本格派アンティーク・ヴァイオリン 6選


500万円以内で手に入る、良質な楽器だけをグローバル価格で奏者の皆様にお届けします!

昨今の円安の影響で、どのヴァイオリンを試しても価格に納得できないと感じている方も多いのではないでしょうか。一方、”イタリアの著名メーカー”というこだわりを捨てて視野を広げてみると、プロ・ユースでも申し分のない演奏性とアンティーク市場での確固たる価値を兼ね備えた本格派の作品が存在しています。

今回は、老舗専門店・文京楽器がエキスパートの矜持にかけて厳選した「今、予算500万円以内で手に入れるべき、本格派アンティーク・ヴァイオリン 6選」を皆様にご紹介いたします。



<本格派アンティーク・ヴァイオリン 6選>

エミール・ブーランジョ

Violin
Emile BOULANGEOT
Paris / France
1923


~師から弟子へ、魂と共に受け継がれた実力派コンサートヴァイオリン~

エミール・ブーランジョ(1877-1944)は、パリの老舗ギュスタヴ・ベルナーデル工房で働きました。1901年にベルナーデル工房を継承したアルベール・カレッサの下でも秀逸な腕をふるい、カレッサのラベルですぐれた作品を製作しました。
本作品は、イザイの弟子で、ストラスブール響の第一ヴァイオリン奏者だったオスカル・ジェマン氏(Oskar Jemine)が所有していた楽器。その後、ジェマン氏は神童と呼ばれた自分の弟子、マイケル・ズーバー氏へこのヴァイオリンをおくりました。
ズーバー氏曰く、自分が最初に習った恩師の愛器なので、特に思い入れのある作品とのこと。ミディアムフラットのアーチが生み出す、艶やかなのにパワフルな音色は、まさにソリストの理想とする音質を備えています。

アルベルト・グエラ

Violin
Alberto GUERRA
Modena / Italy
1957


~ボローニャ派の伝統に根ざした質実剛健なつくり。隠れた名工、モデナのグエラ~

アルベルト・グエラ(1908-1968)は、エミリア・ロマーニャ州モデナで活躍した職人。ヴァイオリン製作をボローニャ派のモダン大家、ガエタノ・ポラストリの下で学びました。グエラの作品は一言で表すなら「質実剛健」。適度な厚みと立体的なアーチを持ったボディは、音量、音質、発音の速さのバランスが素晴らしい優等生な作品です。明るく輝かしい高音は、コンサートホールでも朗々と響くことでしょう。

W.E.ヒル&サン

Violin
W.E.Hill&Sons
London / England
1914


~英国老舗弦楽器専門店、ヒル商会が手掛けたオールド名器の再現~

ヒル・アンド・サン(通称、ヒル商会)は19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したイギリス・ロンドンの老舗弦楽器専門店です。その功績は歴史的にも非常に大きく、ストラディヴァリやグァルネリなど名器の取引をはじめ、書籍の出版、修理修復技術を体系化したことや、自社で楽器・弓のみならず駒やパーツの設計、製作まであらゆる分野を追求してきました。そうした経歴で培ったノウハウは、ヒル社ブランドの楽器作りに惜しみなく反映されています。材料の選択から、木工の精度、貫禄のあるニスに至るまで、名器の香りを感じることのできるマスターピースです。

ロジャー&マックス・ミラン

Violin
Roger&Max MILLANT
Paris / France
1960


~故ベルナール・ミラン氏のコレクション所蔵作品。モダン・フレンチの逸品~

世界的な弓鑑定家として活躍したベルナール・ミラン(1929-2017)が生前コレクションしていた遺品の一つ。父マックスと叔父ロジェから、ベルナール氏のために製作された貴重な作品です。ミラン氏の没後に開催されたメモリアル・オークションに参加した弊社の社長・堀酉基が、作品のすばらしさに一目ぼれし落札しました。
同時代のフレンチ・ヴァイオリンにはあまり例を見ない、非常に立体的で自然なふくらみのアーチをもち、実際の製作年よりも昔に作られたの楽器のような、甘く上品な音色が特徴。室内楽などにおいては、他の弦楽器との音色のマリアージュが素晴らしいことでしょう。

ロドルフォ・パラルピ

Violin
Rodolfo PARALUPI
Rome / Italy
1959


~クラシック・ギターの名工、ロドルフォ・パラルピが製作した貴重なヴァイオリン~

ロドルフォ・パラルピ(1890 - after 1950)は、もともとギター職人として活躍した製作者。南イタリアはどちらかというとマンドリンやギターといった、指で弾く弦楽器のニーズが高く、パラルピもそうした地域性に根差した作家の一人でした。しかし、ヴァイオリン製作の腕前も本物で、1949年にクレモナで開催されたコンクールで金メダルを獲得するなど「弾きやすさと響きの両立」を体現した作品を残したことで知られています。本作品も元々、プロ奏者が使用していた経歴のある、実力派イタリアン・ヴァイオリンです。

シルヴィオ・トゥア

Violin
Silvio TUA
Nice / France
1942


~プロ奏者も唸らす逸品。南仏の香りを感じる、本格派コンサート・ヴァイオリン~

シルヴィオ・トゥア(1894‐1972)は、南フランスの都市ニースの製作者。ニースは地理的、歴史的にもイタリア・トリノとの関係性が深く、ヴァイオリン製作においてもスタイルの近似性がみられます。
ミラノの巨匠レアンドロ・ビジャッキに1921年から弟子入りし、洗練されたミラノ派製作スタイルの手解きを受けました。ニースに独立後は息子セルジオと一緒に働き、生涯で150挺以上のヴァイオリンを製作したとされています。
トゥアの作品はプロ奏者に人気の高いトリノ派ヴァイオリン(ファニョーラなど)にも見られる、実にパワフルな音量と、高音から低音までバランス良く響く音色を備えています。

 

お問合せ・ご予約

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