弦楽器メルマガ
BG Newsletters 配信中!
BG Newsletters に登録する登録する

日曜・月曜定休
Closed on Sundays & Mondays

10:30~18:30

112-0002 東京都文京区小石川2-2-13 1F
1F 2-2-13 Koishikawa, Bunkyo-ku,
Tokyo 112-0002 JAPAN

後楽園駅
丸の内線【4b出口】 南北線【8番出口】
KORAKUEN Station (M22, N11)
春日駅 三田線・大江戸線【6番出口】
KASUGA Station (E07)

メーカー辞典

SEARCH

半角英数字のみ/空欄可

Jean Baptiste Vuillaume

Violin Maker  1798-1875
ParisFrance

ジャン・バティスタ・ヴィヨームは19世紀のヴァイオリン業界に於いて、最も影響力のある人物であった。多作なヴァイオリン製作家であり、新しい楽器を創造しようとした発明家であり、優秀な鑑定家であり、偉大なディーラーでもあった。こうした活動を通じて、彼はパリをヴァイオリン取引の中心として築き上げ、それは彼の死後まで続いた。
 
ヴィヨームは1818年にパリへ移り、フランソワ・シャノの下で製作を学んだ後、1827年にパリ1区のクロワ・デ・プティ・シャン通り(rue des Petit Champs)に自身の工房を構え、1858年にはテルヌのドゥモ通り(rue Demours)に工房を移した。彼の工房ではオーディノ、モコテル、ジルヴェストゥル(シルベスター)、デラゼーなどの優れた楽器職人や、ペカット兄弟、ペルソワ、シモン、ヴォワランらの弓職人が活躍した。
 
ヴィヨームの初期の楽器は多くがリュポのモデルを採用していたが、程なくして特にストラディヴァリやグァルネリ・デルジェス、時にはマジーニやアマティなどのコピーを製作するようになった。1838年にはパガニーニに出会い、多くのデルジェス「カノン」のコピーを、1855年にはルイジ・タリジオより手に入れたストラディヴァリ「メシア」のコピーを製作した。
 
ヴィヨームは優れた技術をもって多くのコピー楽器を製作したが、オリジナルの楽器と見紛うほどではなく、独特のスタイルが確立されている。半世紀に渡る製作期間の中で、彼の工房では3,000本以上の楽器が製作されたが、そのほとんどにラベル、焼き印、番号、サインが系統立てて加えられており、ヴィヨーム工房の作品と特定するのは比較的容易である。