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Stefano Scarampella

Violin Maker  1843-1927
Brescia, MantuaSeveral

ステファノ・スカランペラは1843年にブレシアで生まれ、家具職人であった父の仕事を手伝いながら木工の基礎を習得し、ほぼ独学でヴァイオリン製作を学んだとされる。1890年頃から本格的に楽器製作に取り組むようになり、1902年から1915年頃にかけて製作者としての地位を確立した。彼はヴァイオリンを主に製作し大変多作であったが、その品質は個体ごとに大きなバラつきがある。
 
スカランペラの製作スタイルは、グァルネリ・デルジェスの作風に最も影響を受けているが、初期の段階においてはバレストリエーリの影響を受けマントヴァ・スタイルで製作された。ピエトロ・グァルネリを起源にもつ幅広のアウトライン、渦巻きの大きな目玉、杢の細かいイタリア産カエデ材の使用、柔らかい橙色のニスなどの特徴がそれである。後期になると、やや水平なアッパーバウツや細長いf字孔など、彼のオリジナル・スタイルを確立する。しかし、1920年頃からはの作品は、そのほとんどが弟子であるガエタノ・ガッタによって製作されたものであった。
 
スカランペラの楽器は、力強い音を持つものが多く、イタリア・モダン・メーカーの中でも、今日最も求められる楽器の一つとして評価されている。

写真:Violin made by SCARAMPELLA.Stefano, Mantova ca1895-1900