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Eugène Cuniot "Cuniot-Hury"

Bow Maker  1861-1910
MirecourtFrance

弓製作家ピエール・クニョの息子としてミルクールに生まれたユージン・クニョ(通称クニョ・ユーリ)は、父親からバザン・スタイルの製作技術を学んだ。1884年に父親が亡くなると工房を継ぎ、バザンの特徴をもつフロッグとボタンに、彼独自の力強いヘッドを組み合わせた弓を作った。

当時のミルクールの弓製作は、ニコラ・バザンを筆頭に世界から高く評価されており、その需要も高まる一方であった。1901年頃からはクニョもフランソワ・ウーシャを含む職人をアシスタントとして雇用するようになった。クニョの工房では、各職人が採用する製作スタイルに関して基準が設けられなかったため、様々な特徴をもつ弓が多く作られた。スタンプは「CUNIOT HURY」「C.H.」。スタンプ無しで納められた弓も多く存在する。

彼が1910年に亡くなると、アシスタントであったフランソワ・ウーシャが工房を継ぎ、その息子オーギュスト・ウーシャA.リショームF.ロッテG.バルジョネら次世代の職人へとその伝統が受け継がれていく。