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Girolamo Amati Ⅱ

Violin Maker  1649-1740
CremonaItaly

ジローラモ(ラテン名:ヒエロニムス)・アマティ2世はニコロ・アマティの長男である。父の死後、1684年から工房を引き継いだが、17世紀後半のクレモナではストラディヴァリA.グァルネリF.ルジェリなど有力な競合製作者たちが多かったため、父親の代ほど多く成功を収めることは困難であった。しかし彼はやはり才能豊かな製作家で、父ニコロに退けを取らない作品を残している。楽器のアーチは父のものより豊かなふくらみを帯びており、ニスの美しさはやや劣るものの、音質はニコロ・アマティに近いものを備えている。
 
1697年、彼は財務面で困窮し、競争相手の多いクレモナを去り、ピアチェンツァへ移ることとなった。その18年後、故郷へ戻り余生を過ごしたが、クレモナを去った直後にヴァイオリン製作を止めてしまった様であり、1700年以降の楽器が非常に数少ないことはこれに起因すると考えられている。彼は弟子を取らなかったため、アマティ一族のヴァイオリン製作は、1740年の彼の死をもって終わりを告げた。