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Andrea Cortese

Violin Maker  1888-1953
GenoaItaly

アンドレア・コルテーゼはモダン(近代)・ジェノヴァ派のヴァイオリン製作家。彼は裕福な家系の生まれでしたが、1910年(22歳)の頃からモダン・ジェノヴァ派の創設者、チェザーレ・キャンディの指導を受けて製作を始めました。主にストラディヴァリ・モデルとプレッセンダ・モデルで製作しました。このようにコルテーゼは、自身がジェノヴァ派でありながらも、プレッセンダを輩出したモダン・トリノ派や、ストラディヴァリウスなどクラシックなスタイルも研究していました。時折スクロールを黒く縁取りするのは、モダン・トリノ派の影響だと考えられます。

またコルテーゼは、モダン・ジェノヴァ派の系譜を繋ぐ上で重要な役割を果たしています。彼は師であるチェザーレ・キャンディの材料や道具といった工房の遺品を引き継ぎ、そしてコルテーゼの死後、それらをジュゼッペ・レッキが引き継ぎました。そのため、キャンディ、コルテーゼ、レッキの作品には、材料やその用い方に共通点が見られます。



アンドレア・コルテーゼ 1951年製 ジェノヴァ


このヴァイオリンは、ストラディヴァリ・モデルで製作されました。アウトラインやf字孔は、黄金期のストラディヴァリウスに忠実に仕上げられています。裏板の材料は、Vの字に木取りされており、ジュゼッペ・レッキとの作品ととても似通っています。

また、チェザーレ・キャンディやジュゼッペ・レッキにも共通する、ジェノヴァ派の明るいオレンジ系のニスが特徴的です。

内部のライニングは、ジェノヴァ派の慣習を離れ、ストラディヴァリと同じようにコーナー・ブロックに溝を切って差し込まれています。トップ・ブロック等の数カ所に、”A.CORTESE”、または”AC”の焼印が押されています。
黄金期のストラディヴァリ・モデルで製作されているため、明るい音色でが特徴で、音量も申し分ありません。ソロ演奏でも使用できるモダン・イタリアンのヴァイオリンです。