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Antonio Gragnani

Violin Maker  c.1765-1795
LivornoItaly

アントニオ・グラニャーニはフィレンツェから75㎞に位置する栄えた港町であるリボルノにて生活し働いた。技術はフィレンツェにて学んだ様であるが、彼のスタイルは当時のフィレンツェに於ける製作家、例えばカルカッシ兄弟G.B.ガブリエーリとは大きく異なる。ボタンに施された彼のイニシャルの刻印から、同様の刻印を施していたガブリエーリとの間に何らかの関係性があったであろうと考えられている。

当時フィレンツェでヤコブ・シュタイナーの影響が広まっていた一方で、グラニャーニは明らかにストラディヴァリを意識しており、それゆえに彼の楽器のアーチはフィレンツェの製作家より、クレモナ派に見られるようなフラットなものが多い。

興味深いことに、彼はパフリングに鯨のひげを用いたイタリア製作家の一人である。海洋都市として栄え、物品の流通が豊富であったリヴォルノに暮らしていたことで、内陸の製作家が入手できない特殊な素材を用いることができたと考えられている。

写真:Violin made by GRAGNANI.Antonio, Livorno 1795