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Nicolas Lupot

Violin Maker  1758-1824
OrleansParisFrance

ニコラ・リュポはフランスの製作者の最高峰とされており、"フランスのストラディヴァリ"と称賛されている。

父フランソワがヴュルテンベルグ公国(現在のシュトゥットガルド)の公爵に招かれてドイツに滞在していた折に、ニコラ・リュポは生まれた。10歳の時、一家はフランス中部の都市オルレアンに移住し、1794年頃までこの地で働きながら製作を学び、1796年頃、芸術の中心地パリへと渡った。
パリではグラモン通りのフランソワ・ピク工房の近くに開業し、彼の才能の円熟と共に事業が軌道に乗った8年後には、パリ1区のクロワ・デ・プティ・シャン通りに工房を移した。

リュポがストラディヴァリとならび称される理由は、製作技術と楽器の品質が高いのみならず、両者のあいだには特筆しべき作風の共通性が発見できることに起因する。
オルレアン時代の初期作品から既に、ストラディヴァリの影響を受けていることは明白であり、パリに移ってからはクレモナ派の偉大な作品を直に取って学ぶ機会を得た為、当世に並ぶもののいないほど精巧な作品を生み出した。ニスは時代によってさまざまだが、特にパリ時代の美しい赤橙色のものは最高とされている。
彼の養女と結婚し事業を継いだシャルル・フランソワ・ガン、そして彼らの門下であったオーギュスト・セバスチャン・フィリップ・ベルナーデルらはリュポの教えのもと強い関係に結ばれており、19世紀フランスの製作史にまでリュポの影響力が残る要因となった。

写真:Violin made by LUPOT.Nicolas, Paris ca1810