ミュージアム通信「ストラディバリウスの遺伝子」その6

2011.10.18

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今回は、前回紹介したストラディバリウス黄金時代の、代表的な楽器を紹介します。

◆標準パターン

1703年製 楽器名“Emiliani”(エミリアーニ)

BL(ボディ長):355mm UB(上部横幅):166.5mm MB(中部横幅):109mm LB(下部横幅):206mm

 

 

1703年製 楽器名“Lady Blunt”(レディ・ブラント)

BL(ボディ長):355.5mm UB(上部横幅):167mm MB(中部横幅):109.2mm LB(下部横幅):207.5mm

 

 

◆小型パターン

1707年製 楽器名“La Cathedrale”(カテドラル)

BL(ボディ長):353.3mm UB(上部横幅):168mm MB(中部横幅):109mm LB(下部横幅):207mm

 

 

1716年製 楽器名“de Duranty”(デュランティ)

BL(ボディ長):353mm UB(上部横幅):165mm MB(中部横幅):110mm LB(下部横幅):204mm

 

◆大型パターン

1711年製 楽器名“Parke”(パーク)

BL(ボディ長):358mm UB(上部横幅):167.5mm MB(中部横幅):109.5mm LB(下部横幅):208mm

 

 

1711年製 楽器名“Zahn”(ザーン)

BL(ボディ長):357mm UB(上部横幅):167.5mm MB(中部横幅):109.8mm LB(下部横幅):207.8mm

 

 

この時期のストラディヴァリウスは、特に評価が高く、
ハイフェッツやパールマン、メニューインなど名演奏家たちがこよなく愛した名器が数多く存在します。

 

この時期のストラディバリをモデルにした作品例として以下のものがあげられます。

Vuillaume, Jean Baptiste Paris ca.1857 

   

J.V.ヴィヨームはリュポ、ピクなどと並ぶフランスの三大名職人であり、世界最古のバイオリンディーラーでもありました。

彼がかのパガニーニから弦楽器アドバイザーとして絶大な信頼を受けていたのは有名な話であり、ストラディバリやデル=ジェスといった名人を世に知らしめたのも彼の偉業といって過言はないでしょう。

本作品のモデルとなったストラディバリウス”Ex.Alard”(アラール、アラード)は、ヴィヨーム自身が購入した楽器であり、甥のバイオリニスト、Delphin Alardが所有していたことからこの名がついております。

実際に本物を見ながら作ることができたのと、ヴィヨーム自身も特に思い入れがあったためか、その芸術性は恐ろしく高いものです。 

ヴィヨームの作ったマスターメイド(最高クラス)の楽器は十分な音量と年数による音色の変化を経て、現在ますます評価と需要が高まっております。女性バイオリニストのヒラリー・ハーンさんが使用していることでも有名です。

(つづく)

文:窪田 陽平

写真:CHARLES BEARE    “Antinio STRADIVARI The Cremona Exhibition of 1987″

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