文京楽器ホームページリニューアルにあたり、「バイオリン商/デビット・ローリーの回想録」を連載します。これは19世紀に活躍したバイオリンディーラー、デビッド・ローリーによって書かれたものです。
The Reminiscenes of a Fiddle Dealer by David Laurie
デビッド・ローリーとは何者か?著者を紹介する序文には次のように書かれています。
「1833年スコットランド生まれの著者は、バイオリン演奏の趣味が高じ、若くして弦楽器蒐集(しゅうしゅう)の道へ足を踏み入れた。名器中の名器であるストラディバリのアラールとガルネリ・デル・ジェスのキング・ヨゼフを自分の楽しみのためだけに所有し弾いているような人物である。本書は、著者の30年以上にわたる名器売買や彼の接してきた有名人に関する数多くのエピソードをまとめてほしいという内外の要望に応えて書きはじめられた。(抜粋)」
実はこの話、
昔文京楽器が発行していた小冊子「ピグマリウス」誌※に翻訳・掲載されていたものなのです。ホームページリニューアルにあたり、エッセイを書こうとネタを探しているときにいろいろと資料に目を通していたとき久しぶりの邂逅。読み返してみると当時のバイオリン取引にまつわる話や有名演奏家の知られざるエピソード、ストラディバリウスをはじめとする名器の魅力などについて書かれていて、今読んでも大変興味深い。
「パガニーニやビヨームなど今となっては伝説となった人々が登場、今読むと眉つばの話もあるけどとにかくロマンがあるし…。」「やっぱり実際に手にして経験した人の話は面白いし重みもある。内容も色あせてない。知ったかぶりで書いたのが一番面白くないしなぁ。」…ということで、結局そのまま載せることにしました。
随時更新していきますので、こうご期待を!
※ピグマリウス誌は1983年に文京楽器が発行をはじめたバイオリンに関する私的な情報誌。1993年までの10年間で40号を発行しました。内容は当時としては画期的で、一流プレイヤーのインタビューや名器に関する読み物、オーケストラの情報や、小物の価格や人気ランキングなど多岐にわたっていました。プレイヤー目線に立った内容が人気を博し、私的な発行物でありながら当時多くの人に支持されました。
