Philosophy
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日本の「ものづくり」精神を活かしルネサンスの結晶「バイオリン」を通じて世界の人々の文化成熟と幸福に貢献する
バイオリンはルネサンス文化の結晶であることを皆さんはご存知でしょうか。
ルネサンスは「再生」という意味で14世紀ごろイタリアで始まりヨーロッパに広まった文化の潮流です。当時の行き過ぎたキリスト教支配による閉塞感から脱却しようと「本来の人間らしさ」をギリシャやローマなど古典に求めることで発展しました。また、自然の美しさの中に見い出した「調和」を応用することで多種多様な文化を生みだしていきました。たとえばルネサンス建築では和音を奏でる弦の長さの比をもとに視覚的に美しいデザインを実現していたのです。
このルネサンス文化の影響を多分に受けて誕生したのが「バイオリン」という楽器です。北イタリアのクレモナで16世紀に誕生し、名工「ストラディバリ」がそのフォルムを完成に導きました。ストラディバリウスの自然の調和を応用したプロポーション、そこから奏でられるきらびやかで多彩な音色、そして深みがあり透きとおるようなニス。名器は楽器としてだけでなく美術品としても一級品です。この普遍的な美しさがあるからこそ、300年以上の時を経た現代の私たちが感動するのでしょう。
文京楽器はルネサンスをルーツにもつバイオリンをはじめとする弦楽器を長年にわたって取り扱ってきました。また、その活動を通じて弦楽器の持つ価値や魅力を熟知するとともに、バイオリンを形づくった歴史と伝統に対する敬意を深めてきました。こうして培ってきた知識、技術、経験といったノウハウを広く応用し、実業を通じて現代の世の中に活かしていくことが私たちの使命であると考えています。
また、私たちは日本人としてバイオリンというグローバルな仕事にかかわっていきたいと考えています。世界的に見ても日本の文化度は高く、日本人は良いものを評価する目やものづくりにおける繊細さといった独自の感性を持ちあわせています。その感性を活かしモノをつくることで現代の日本は発展してきたと言っても過言ではないでしょう。相手の立場に立つという考え方もマーケットのニーズにあった製品を提供することができるという日本企業の特質のひとつだと思います。私たちはこの「ものづくり」精神をもって最高のサービスや楽器を創り出して提供していきたいのです。そして販売、製作、修理・修復など弦楽器に関わるすべての分野において「NIPPONから世界の弦楽器ブランドを創る」をモットーに事業を展開していきます。
これらの高い目標を実現するためには、私たちが使命感を持っていきいきと楽しく働ける理想の実現が不可欠です。私たちは人生の豊かさに貢献する「音楽」を支える仕事に関わっているという自覚のもと、不当な儲け主義や行き過ぎた管理主義を廃さなければなりません。そして「夢」や「志」といった想いのエネルギーを原動力に文京楽器グループのひとりひとりが人間らしく働ける環境を実現しながら、実業を通じて社会に貢献していきたいと考えています。
株式会社文京楽器 代表取締役社長
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